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「自分軸」を持つ人が、ビジネスでも人生でも輝き続ける理由——価値観を知ることから、すべては始まる

  • 2 日前
  • 読了時間: 5分

あなたは今、自分が「何を大切にしているか」を、言葉にできますか?ビジネスの判断軸に、人間関係の築き方に、キャリアの選択に——それは確実に影響しています。


「頑張ること」でも「成果を出すこと」でもなく——何のために動いているのか。何があると心が満たされるのか。何を犠牲にすることが、どうしても自分の中で引っかかるのか。

この問いに即座に答えられる人は、意外と少ないものです。忙しく動き続けていると、「何を大切にしたいか」より「何をしなければならないか」で日々が埋まっていく。


先日、ニューヨークを拠点に活躍するレストラン経営者、Danny Meyer氏の特別講演に参加しました。「Union Square Cafe」や「Shake Shack」を生み出した彼の話は、飲食業界の話でありながら、この問いへの深い答えを持っていました。

コーチとして、私はその言葉にひとつひとつ、強くうなずいていました。




「何のために」という自分軸を持っている人の、圧倒的な強さ


Meyer氏がレストランを始めたとき、明確なビジネス戦略があったわけではないといいます。あったのは、ひとつのシンプルな信念だけでした。


「食事をしに来た人に、本当に"歓迎されている"と感じてほしい。」


ミズーリ州の小さな街で育ち、食のクオリティは高くないけれど人の温かさに溢れていた原体験。ニューヨークに出てきて感じた、美味しいけれど冷たい扱い。そのギャップが、彼の価値観の源になりました。


「もし、美味しい料理と本物のホスピタリティを両立させたレストランがあったら、それが自分の一番行きたい場所になる。」


それがUnion Square Cafeの始まりです。

自分が何を大切にしているかが明確だから、行動に迷いがない。チームに何を伝えるべきかが明確だから、方針がブレない。その一貫性となる自分軸が、人を惹きつけます。


人を惹きつける女性リーダー

価値観は、チームをひとつにする言語になる


Meyer氏が語ったことの中で、私が特に印象的だったのが「従業員を最初のお客様として扱う」という考え方です。


お客様より先に、働くチームが「大切にされている」と感じている必要がある。なぜなら、内側で感じていることが、そのまま外側に伝わるから。スタッフの体験が、そのままお客様の体験になる——彼はそう言い切りました。


これは単なる「社員を大事にしよう」という話ではありません。価値観が内側で本物であってはじめて、外側に本物のものが生まれる、という構造の話です。


コーチングの現場でも、同じことが起きています。自分の価値観が言語化されていない人は、チームや周囲の人に「何を目指しているか」を伝えることができない。伝わらないから、エネルギーが分散し、人間関係にも摩擦が生まれやすくなります。


自分の価値観を知り、言葉にすること。それは自己満足ではなく、まわりとのつながりをつくる最初の一歩です。



「お客様は神様」ではなく、「全員が同じ目的に向かうチームである」


講演の中で、Meyer氏は日本の「お客様は神様」という言葉について語ってくれました。

彼の哲学は正反対です。お客様が「神様」で、従業員がその下にいるという構造ではなく、従業員・お客様・地域社会・サプライヤー・投資家がすべてつながった「循環(サイクル)」の中にある、という考え方です。


ひとつの価値観を中心に、関わるすべての人が有機的につながっていく——「美徳のサイクル(Virtuous Cycle)」と彼は呼びます。


これを聞いて、私はコーチングの本質と重なると感じました。


自分の価値観の軸が定まると、それは職場の人間関係、キャリアの選択、地域や社会との関わり方にまで波及していく。単に「仕事がうまくいく」だけでなく、人生のあらゆる接点で「これは自分らしい」と感じられる状態が生まれていく。

それが、私がコーチングを通じて一緒に目指したい世界です。


「価値観」は探すものではなく、すでにあなたの中にあるもの


では、自分の価値観はどうやって見つけるのか?


Meyer氏は、自分のホスピタリティへの情熱は「考えて生み出した」のではなく「心のままに動いていたら気づいた」と語っていました。


価値観とは、外から与えられるものではありません。すでにあなたの中にあります。子どもの頃に夢中になっていたもの。誰かにしてあげたとき、心が軽くなる瞬間。どうしても我慢できないと感じること。そうした感覚の中に、必ず手がかりがあります。


コーチングで私が大切にしているのは、「正しい答えを教える」ことではなく、あなたの中にすでにあるものを、一緒に言葉にしていくことです。


それが見えてきたとき、何かが大きく変わります。行動が変わるのではなく、行動の「根拠」が変わる。「しなければならない」ではなく、「したい」から動ける。そうなると、疲れ方が変わります。人との関わりが変わります。


「何のために生きているか」を知っている人は、強い


Meyer氏は講演の最後にこう言いました。「他の人を幸せにするとき、自分も幸せになる。それがすべての原点だ」と。


40年以上レストランを経営してきた彼が、今もまだ現役で、さらに新しいことに挑戦し続けているのは、その「歓びの源泉」が枯れていないからだと感じました。


あなたの「歓びの源泉」は、何ですか?


それを知っていることが、長く・深く・自分らしく生きていくための、もっとも確かな土台になります。


今日の記事を読んで、自分の「価値観」や「歓びの源泉」について考えてみたくなった方へ。 コーチングのセッションでは、その問いを一緒に深めていきます。答えを出すのではなく、あなたの中にあるものを、一緒に見つけていく時間です。



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Maki Kitahara 女性専門エグゼクティブコーチ:プロフィールはこちら

※ 本記事はDanny Meyer氏の講演から得た個人的な気づきと考察を記したものです。講演内容の要約や代弁を意図するものではありません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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